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グッバイ  ダマスカス

スルタンホテルのリビングのライト、好きだなあ!
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ダマスカスには4泊もしたが最初からここにしておけば無駄な労力も不要だったけど。
朝食付き。
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さあ、旅も終わりだ。買い物とまだ見ていない所を歩いてこよう。

アゼム宮殿 入場料150SP
1749年にダマスカスの統治者であったアッサード・バシャの邸宅。
宮殿の中庭。壁面のモザイクがきれいです。
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お庭にいた猫ちゃん。
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我が家の蔵書の宮崎市定のアジア遊記(1986)によれば
「外庭と内庭に分かれているが外庭は主人の社会活動の本拠で、来客を応接摂待、
時には宿泊させる所であり、内庭はその厖大な家族と共に私生活を行う所である。
外庭は惜しいことに先年の火災で焼けてしまったが、幸い内庭はほとんど損傷なく
残っている。」
とあるのでこれは内庭だったのだろうか?
分かりにくい場所にあるので、宮崎市定も訪れた時ずいぶん迷ったようだ。

宮崎市定の本の中に面白い記述がある。
アゼム宮殿から歩いていたら近代的な建物があり、この辺りには不似合いにきれいな
格好をした子供が数人遊んでいた。そのうちの一人が早合点して
あなたはミッションスクールに行くんでしょう?と、流暢な英語で話しながら
ずんずん門を入っていくので、じゃ、失敬本当に学院には用が無いんだからと
通り過ぎるとこの男の児は引き返して腕にぶら下がり
ご褒美を下さいと言ったらしい。
「思いがけない言葉に驚いて、自分は改めてこの児を見直した。
紺のジャケツに真っ白な麻の半ズボンをつけ、上等のキッドの黒靴を履いているところ、
寸分の隙もない百万長者の坊んちの身装である。
(何のために?)(私は今までお友達と遊戯していたのをやめて、貴方をここに案内しました)
(でも私は学院には何にも用が無いでしょう)ぶら下がっている両腕をするりと抜けて見返すと
男の児は血相を変えて口惜しそうに立っていた。やがて二、三歩踏み出した自分の背に
小さい石の塊らしいものがぶつかったのを感じた。」
彼はこれまで喜捨を請求されたのは乞食のような子供ばかりだったのにと書いている。

私はシリアを旅してこんな格好の子供たちを見たことはなかった。
当時はこのようなブルジョアの住む界隈が顕著にあったのだろう。
私が見たのはスークの入り口で物を売っている少年、買ってはやれないので日本のおもちゃを
あげたら喜んでいた。宮崎市定の旅した昭和12年からシリアはどのように変わったのか?
今は解決の見えない混沌の中である。

お昼に食べたもの。
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ダマスカスの本屋。
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ダマスカスの映画館。実はまだ旅先で映画館に入ったことがないんだけど。
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ダマスカスのお菓子やさんで。
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お土産にお菓子を買って帰ろう!
甘いキャンデーに木の実がのっているのが定番。
私はプラケースに入れてお土産にしたのだが。。。。帰国後、キャンデーはどうなったでしょう?
数日後木の実から虫が出てきてごみ箱直行となりました。
皆様、木の実のついたお菓子はご用心遊ばせ!

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Commented by タケチャン at 2013-10-12 18:58 x
宮崎市定の記述は興味深いですね。
豊かな家の子にとってもサービスは無償ではないとの通念が定着しているのですね。
日本人にとってはサービス、親切は無償との通念なのでチップを求められると違和感がありますね。
スルタンホテルやアゼム宮殿は、今どうなっているのでしょうね
いよいよ長い旅は終わりですか
今回の旅で最も思い出深いことは何でしたか?
Commented by slow33jp at 2013-10-12 20:30
彼の文章に「シリア人なる名は中世のヨーロッパにユダヤ人と同意義に用いられた。シリアのユダヤ人と言えばユダヤ人中のユダヤ人であるそうな」云々とありました。ミッションスクールの教育も性根を嬌めるにはまだ全く無力であるとも。

そうですね、こうして思い出してみるとやはり人の親切もうれしかったし
戦いや併合や強国の統治を経ながら現在に至る歴史のすごさを
感じました。

そして旅人には知りえなかった不満や思惑が拡大して今に
至ってきたわけですが、平和は意外ともろいものだと実感しています。
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by slow33jp | 2013-10-11 09:40 | シリア | Comments(2)

体力ゼロ 好奇心いっぱいの一人旅 イエメン大好き


by カフカフカ