岩山の渓谷にあるキリスト教の町 マアルーラ
2013年 10月 09日
宿探しを大きな街でするのは結構大変だ。
首都なので宿も混むし、宿代も高い。800SP。1SP=2.36YEN
窓もない部屋でシャワーは共同しかないが、キャリーを持って宿探しも疲れるので
妥協して自分に言い聞かせる、「一晩だから、嫌なら変わればいい、寝るだけだから」
シリアはベッドはおおむね問題ないが、窓のない部屋がある。
狭くてトイレのドアを閉めるのが一苦労、まあ一人なので。やっぱり宿変わろう!
どこか郊外に行こうとなると違うバスターミナルにセルビス(乗合)を使っていくことになり
またそこで目的のバスを探すのが面倒だ。
どのバスか尋ねると、中には外国人というだけでわからないと去っていく人もいるし、
連れて行ってくれる人もいる。
今日の目的地はマアルーラ。
私の旅は2008年10月であるが朝日新聞2013/10/1によれば
キリストの古語・最古の教会に危機 反体制派アルカイダ系占拠 シリアの古都マアルーラ
とある。9月上旬から戦闘が激化、住民4500人がほとんど避難。イスラム教への改宗を強要。
本当に穏やかで美しい町だったが、どうなっていくのだろう?
ガラージュ・マアルーラからミニバスで1時間。ミニバスが着くともうこんな岩山がお出迎え。
山の上にホテルが1軒あるが高いので町で食べて行こう。焼き立てですご~く美味しい!
急な坂を上り次に左に折れると、ギリシア正教の聖テクラ修道院。岩窟修道院のようだ。
修道院から さらに道を進むと人気の少ない山峡がある。ヨルダンのぺトラみたい。
誰か歩いていて良かった、ほっ!
マアルーラの町にはタクシーがいないので のんびり歩こう!眺めも空気もいいねえ。
今は山上のホテルはアルカイダ系イスラム過激派が陣取っているらしい。
イエス・キリストが使ったとされる古語アラム語の残る町が
狙撃手が配置されてる町に変わってしまった。
こうして洗濯物の干してある日常から人々がいなくなるなんて。。。
山の上のマアルーラホテルの横の小さなギリシアカトリック聖セルジウス修道院を見て
また元のミニバス乗り場に戻り少し待ってからダマスカス市内に戻った。
スークでアイスクリーム。木の実がいっぱい。味は?う~ん。。。
ところでまた宿探し。シリア最後の夜となるので少しきれいな部屋に泊まりたい。
空港バスターミナルにも近いスルタンホテル30$。
水回りがきれいだし英語のわかるフロントだ。
宿も決めたし 次はヒジャーズ駅へ。
1917年のオスマントルコ時代に作られた駅で天井や内部の装飾が美しい。
実際は列車は乗り入れておらず5km離れたカダム駅から乗ることになる。
夕食は韓国料理!
ネットで仕入れた情報でアルハラメインホテルの反対側にバッテン印が付いているドアが
あるという。どうやらそこが韓国宿で夕飯も提供してるらしいんだよね。
恐る恐るドアを開けてみたら、やっぱりここでした!
やっぱりご飯!キムチも美味しい。350SP。あ、これ3人分。他にお魚がつきました。
そこに泊まっているという日本人カップルと一緒に食事した。
世界一周してる彼らは二年間で400万円貯めたんだって!すごいよね。
旅の話で盛り上がる。帰国してからも彼らのブログを追いかけた。
あ~、明日はシリアともお別れだあ!
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今は改宗を迫られて大変ですね。
世界の多くの問題の根っこには民族と宗教がありますが、
単一民族で無宗教の日本人には理解しずらいですね。
偏狭な原理主義が淘汰されて早く平和になって欲しいものです
いました。政治、宗教や民族の争いはなかなかすぐ終結しそうもないですね。
身近に行った国だけに、シリアの人々が静かな日常、当たり前の生活を送れるように願うばかりです。